今日、腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(DVD)を見ました。
人身事故から始まるショッキングな導入、傲慢で性格ブスなサトエリを始めドロドロで捻くれた人間関係、じわじわと漂う重い空気、衝撃的なオチと伏線、そして最後の謎の清涼感。
なんだこの見終わった後のなんとも形容のし難い満足感は。
本当は「竜王のアウトレットパークに行ったつもり日記」とかいって、渋滞の様子や店内の賑わいを事細かに描写して嘘をうそで塗り固める人生を歩んでいく覚悟でありましたが、このような映画を見てしまっては予定を変更さぜるをえません。
最初は『遭難』よろしくブラックユーモアを織り交ぜたコメディ映画かと思ってたけども、家庭不和ありの近親相姦ありの自殺ありのでわりと雰囲気重め。
舞台が都会からは離れた田舎の村だということもジメジメ感に拍車をかける要素になってたのかと思う。
濃ゆい登場人物の中でも、いもっぽくてオタクキャラの妹の可愛さに脱帽。
たぶんブスキャラ設定なんだろうけども牛乳瓶メガネをはずして水道水を蛇口から飲むときの可愛さは劇中でも最強クラスにかわいかった。見終わった後にぐぐったら案の定かわいかった。
劇中にやたら赤いモノが多かったのが印象的。
事故跡しかり、手紙しかり(赤紙かよ!と思った)。
前日に見た『ディアフター』が近年まれにみる糞(SIRENには負けるが)だったので面白さがより際立つ結果となりました。
いやぁ、やっぱりただのコメディよりもこんぐらい毒気のある方がいいよね。
って去年の秋ぐらいから散々思い続けてるんだけどなぁ笑。