僕が嫌いなものを一つあげろと言われれば間違いなくコレをあげます。
こなぐすり。
こればっかりは幼少のころから苦手でありまして、飲み薬・カプセルはぜんぜん兵器だけど粉薬だけは舌にべたつく感触が超ダメなんです。
でも八幡が世界に誇る、八百万の神のてっぺんに君臨する俺様は画期的な対抗策を編み出しました。
まず水を口に含み、口をぱかーっと開けながら上を向く。
そのまま水を口内に溜めたまま、粉薬をふりかける。
ふりかけられた薬は口内の水にユラユラと揺られながら胃まで運ばれるという寸法。
この方法は、粉薬のあの嫌な味を舌に伝えることなく体内へ運ぶことを可能にします。
私はこの方法を「イートミー・ドリンクミー」とこっそり名付けました。今さっき思いつきで。
で、先日渡された粉薬をイートミードリンクミーで飲んだんだけど、これがなんとうまくいきませんでした。
ひっさしぶりに粉薬を服用するのでそれだけのブランクの影響か、はたまた粉薬自体の量が多いのか。
だって先生言ってたもん。「2つの薬が混じってます」って。
いやいや理由はこの際どうでもいいです。
僕の目の前にはイートミードリンクミーが通用しないという事実だけが残ってしまいました。
普通の人なら「ちょっと我慢すればいいやん」って話ですけど、そのちょっとの我慢ができたら今のこれほどわがままな人格は形成されてへんわい。
特に今回の薬は味が激ニガで、粉薬を飲みながら吐き気を催しました。本末転倒。
しかもやっかいなことに毎食後に服用してくださいとのこと。
毎食後、吐き気に襲われるのは勘弁願いたいところです。
とりあえず、昼ごはんを食べてもう一度粉薬にリベンジしてみる…が敗北。
目を細めて力いっぱい眉間にしわを寄せて苦しみます。ウォ"ェー。
これはブランクとかじゃない!量が多い!
そう確信したうえさんはまさかの掟破り、粉薬4分割作戦に踏み切りました。
普段通りに水を口に含み、粉薬の半分の半分を口に含みます。
言うなればこれは先鋒戦。この勝敗で戦局全体の不利有利が決する大事な一戦。
これは絶対に負けられない!
いざ、薬投入。さー・・・ウヴォッヘ!!
粉薬の分量ミスで一気に半分ぐらい飲んでしまい、戦死。
舌にどっさり粉薬がのっかかり、吐き気と戦いながら涙目になるもゴックンしました。
先鋒戦から意表をつくとはなかなか小賢しい。
今度は慎重にほんのちょっとだけ薬を飲む…もあえなく撃沈。
唇と歯の間ぐらいに侵入され、悶え苦しみながらゴックン。
続く3回目、4回目も必死の形相で嫌な汗をかきながらもゴックン。
結局、粉薬を4分割したものの、4倍苦しむだけで何の効果もありませんでした。
神様…、どうかこの哀れな間抜けに救いの手を。
と思って検索すると以外にけっこうありました。
中には錠剤にしてしまうという強硬策まで、こいつら神か。
神様を信じますかって聞かれたら「インターネットで見た」って答えるわ、これから。